2021年1月12日
シルキーブラスト・グラデーション・パネル:「株式会社コーセー」受付リニューアル工事
KIKUKAWA独自のビーズブラスト技術と品質管理により開発された「シルキーブラスト®」。ステンレスのメタリック感と絹のような滑らかなマット感を両立したパネルは、高級感を表現するのに適した金属建材です。
その上、シルキーブラストはブラスト材の種類や大きさなどにより雰囲気がそれぞれ異なるため、標準ラインアップだけでなくカスタム仕上げの対応も可能。独自性を出したいお客様のご相談にも、様々な提案とともに丁寧にお応えします。
オリジナル金属建材:ONLY AT KIKUKAWA「シルキーブラスト・グラデーション」
シルキーブラスト他、ステンレスの仕上ラインアップはこちら
今回ご紹介するのは、東京・日本橋に本社を置く「株式会社コーセー」の受付リニューアル工事。特徴的なフォルムのW7.3m×H1.1mの受付カウンターとその背面のW9.6m×H2.9mの独立壁のステンレスパネルを納めました。
本プロジェクトは新たに開発したステンレス仕上「シルキーブラスト・グラデーション」を採用。ブラストの密度を徐々に調整することで、擦りガラスのような光沢から柔らかな輝きまでの移ろいを、1枚パネルの中で実現しています。カウンターの側面パネルは天板面から床面に向かって、独立壁の正面パネルは中央から上下2方向に向かってブラストの密度が粗くなっています。そのため、天井や床に接するパネルの中ほどまで、その映像を淡く映しだす演出がなされています。
3㎜のステンレスパネルは、4㎜の細目地で構成したカットパネル。特に独立壁のグラデーション・パネルは、W3200㎜×H950㎜と比較的大きめな横長パネルとなっています。
カウンターのコーナー部は、繊細な曲げ技術にて、鋭角に合わせた小R曲げを実現。特徴的な形状の天板パネルは、そのR部も含めきれいに納めています。
シルキーブラストは、材料ロットが違うだけでもパネル間で色ムラの発生する繊細な仕上げ。まして、単体でグラデーションのあるシルキーブラストにてパネル部全体に統一感をもたせるには、さらなる管理と検査体制が必要です。本プロジェクトでは、ブラスト工程後にパネル全品を並べて入念に確認するなど、徹底した品質管理を行いました。
独立壁の通路側は3㎜のステンレス板に鏡面仕上を施したカットパネル。W920㎜×H2900㎜の縦長パネルで構成し、エッジパネルはR100㎜のコーナーを合わせたものとなっています。
カウンターのサインは、シルキーブラストを施したSUS切り文字を合わせた象嵌サイン。ガラスや石など金属以外の様々な素材を含めて一括受注する仕組み「OSSシステム」により、裏面にセットされたアクリル板文字とLED照明も一括して納めています。
お客様より「金属加工品の範疇を超えた美術品に近い品質」との評価をいただいた本プロジェクト。タイトなスケジュールの中、不可能を可能とした技術力と機動力はKIKUKAWAの強みの1つです。これらの強みや提案力を最大限に活かし、お客様のご要望に今後もお応えしてまいります。