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KIKUKAWAの金属仕上ラインアップ - ステンレス

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Stainless Steel - ステンレス(SUS)

ステンレス鋼とは、鉄に10.5%以上のクロム(Cr)を含有した合金鋼の総称で、そのことにより、錆びにくい金属:ステンレスになります。鉄にクロムが混ぜられると、表面にうすい皮膜(不動態皮膜)ができます。この膜は傷ついても、すぐに新しい膜が再生され、錆の発生を防ぎ、キレイな状態を保ちます。
鉄に比べて、耐食性・耐久性・意匠性などで、非常に優れた特性を備えています。とりわけ、耐食性の優位性により、外部においては下地で使用されることも多数あります。また、金属の美観をそのまま利用できる特性は、内・外装において、差別化や高級化に寄与しています。
一般的に国内の建材として、最も多く使用されているのは、オーステナイト系ステンレスの代表的な鋼種であるSUS304です。18%のクロムと8%のニッケル(Ni)を添加することで、耐食性に優れた金属組織を生成しています。また、機械的性質や溶接性が良好であることも特徴の一つです。海岸地域など環境の厳しい場所では、SUS316・フェライト系スーパーステンレス・二相系ステンレスなどを選択する場合もあります。

※以下、画像はあくまでも参考として、実際は現物サンプルをご確認願います。
ステンレスサンプル帳についてはこちら

シルキーブラスト® Bシリーズ

B-R10
B-R30
B-R60

シルキーブラスト®は、KIKUKAWA独自のビーズブラスト技術を施しています。ステンレスのメタリック感と、絹のような滑らかなマット感を両立させた仕上げです。仕上番号が大きくなるにつれて目が粗くなっていき、表面のキラキラ感が増していきます。
パネル・建具・見切りや飾り金物など、建物の内・外装やインテリアに、金属の質感を残しつつ落ちついた雰囲気を作り出します。
光沢や目の調整についても対応します。また、加工・仕上げにより損なわれたステンレスの本来の性能を修復する、不動態皮膜処理を施すこともできますので、合わせてご相談ください。
※こちらのBシリーズの加工可能サイズは、最大板厚2㎜、最大幅1,219㎜です。

【収録サンプル帳:ステンレス

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シルキーブラスト® Mシリーズ

M-R10
M-R30
M-R60

ステンレスのメタリック感と、絹のような滑らかなマット感を両立させた仕上げ、シルキーブラスト®。
Mシリーズは、Bシリーズよりも若干光沢が増した仕上げです。ベース材の仕上げを工夫することにより調整しています。仕上番号が大きくなるにつれて目が粗くなっていき、表面のキラキラ感が増していきます。
その他、光沢や目の調整といったカスタム対応、ブラスト・グラデーション仕上げなどにも対応いたします。
※Mシリーズの加工可能サイズは、最大板厚5㎜、最大幅W1,500㎜です。それ以上のサイズについては対応可否含めご相談ください。

【収録サンプル帳:ステンレス

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HL(ヘアライン)

HL
スクラッチHL(Scratch HL)

HL(ヘアライン)は、長手方向に長く連続した研磨目を通したもので、ステンレスの一般的な仕上げの1つです。通常は、メーカーHLになります。また、特殊な研磨方法により、短く連続した粗い研磨目のスクラッチHLをラインアップしています。
パネル・扉・ボーダー・手摺など、あらゆるステンレス建材製品において活用されています。
研磨の番手を変えることで、HLの細かさを変えることも可能です。

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クロスHL(ヘアライン)

Cross HL

クロスHL(ヘアライン)は、縦横にHL目をつけた仕上げで、一般的には45度方向に目を互いに通しています。
パネル・建具・見切りや飾り金物など、建物の内・外装や家具などのアクセントをつけるのに、ご検討ください。
縦横の交わる角度や、傾きを変えることも可能です。

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BA

BA

BA仕上げは、光輝焼鈍というステンレスの光沢を維持する熱処理をおこなった仕上げで、鏡面仕上げに近い光沢があります。
板目が多少残っているため、鏡面仕上げよりも映り込みが若干控えめになります。
各種研磨仕上げの母材として使用されることもあります。
※こちらのBA仕上げの加工可能サイズは、最大板厚2㎜、最大幅1219㎜となります。

【収録サンプル帳:ステンレス

鏡面(#800)

MF

砥石研磨により、板目やバフ目が残らないように磨き上げた、鏡のような輝きのある仕上げです。
パネル・建具・見切りや飾り金物など、建物の内・外装やインテリアに高級感を演出するのに、ご検討ください。
用途に合わせて、準鏡面から、板の平滑度まで調整したハイグレード仕様まで対応できます。また、板厚やディティールの納まりでもグレードが変わってきますので、ご採用の際には一度ご相談願います。

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PHL(パーマネントヘアライン/バイブレーション)

PHL
K-PHL
W-PHL

PHL(パーマネントヘアーライン/バイブレーション)は、無方向性のヘアライン仕上げです。HLに次いで、ステンレスではよく使われています。比較的傷が目立ちにくいことから、手が触れやすい箇所のパネルや、扉、手摺などでも活用されます。
母材を変えることにより、映り込み具合や光沢を選択することができます。K-PHLは通常のPHLより映り込み度合いが高く、研磨目がはっきりとしています。W-PHLは通常のPHLに比べて研磨目や光沢が柔らかい印象です。

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パールバイブレーション

P-VIB

パールバイブレーションは、特殊な研磨装置により、小さなパール模様をつけた仕上げです。比較的、光の反射率が高く、乱反射が多様な表情をみせます。
パネル製品など、建物の内・外装やインテリアに、華やかさや高級感を演出するのに、ご検討ください。
加工・仕上により損なわれたステンレスの本来の性能を修復する、不動態皮膜処理を施すこともできます。

【収録サンプル帳:ステンレス

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KSコート

ハードPHL/シャンパンゴールド
+シリカコーティング
(D-PHL/Champagne Gold)
PHL/ブラック
(PHL/Thitan Black)
PHL/ブロンズ
(PHL/Thitan Bronze)

KSコートは、真空蒸着法(スパッタリング法)によりステンレスの表面にセラミックスをコーティングして着色した、カラーステンレスです。ステンレスの素材感やPHL仕上げの研磨目を活かした美麗な色彩が、高級建材としてパネルや建具などに多く使用されています。
ゴールドとシルバーの中間色のような淡い色合いのシャンパンゴールド、シックで落ち着いた色味のブラック、アンティークな雰囲気を演出するブロンズの3色を標準ラインアップしています。
また、本サンプルのシャンパンゴールドのように、より研磨目を強調した仕上がりのハードPHLや、ガラス質(シリカ)の硬い皮膜で防汚性と耐食性を高めたシリカコーティングなど、ご要望に応じてご提案します。

【収録サンプル帳:ステンレス

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水面パネル®

P1 せせらぎ
R2 ゆらぎ
上: R1 おだやか / 下: R3 さざなみ

水面(みなも)パネルは、鏡面ステンレス材に波紋模様のエンボス加工を施したパネル建材。波紋の広がりとゆらぎが上質な空間を演出し、周囲の景観を柔らかく映し込みます。4種類の標準パターンをご用意しており、「おだやか」「ゆらぎ」「さざなみ」「せせらぎ」の順に凹凸感が強くなっていきます。
高級レストランや店舗、ホテルのロビーやエントランス、高級感をコンセプトとするギャラリーやサロンなどの内装・インテリアの空間演出にご検討ください。
※左記の画像は、外部で空を映した状態で撮影しています。
※商標登録第6311984号 / 意匠登録第1716262号

【サンプル帳には収録されていません】

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ステンレスの材質種類と用途・化学成分

材種金属組織区分化学成分用途・特徴
SUS304 オーステナイト系 18Cr-8Ni 建材として最も多く使用されており、内外装や設備関係など、すべての用途に適している。
SUS316 オーステナイト系 18Cr-12Ni-2.5Mo SUS304にモリブデンを加えたもので、より耐食性に優れた鋼種。海岸地帯、工場地帯、その他塩分や腐食性ガスなどの影響を受けやすい場所での使用が望まれる。
SUS445 フェライト系 22Cr-1.2Mo
(Nb.Ti.Al含)
屋根・外装建材用途および塩化物を含む温水用途に適した材料。Nb.Ti.Alを複合添加することにより、表面皮膜を強化し溶接部耐食性能に優れた鋼である。SUS304や316に比べて熱膨張係数が小さく、長尺屋根など熱による膨張、収縮を繰り返す用途に適している。(日新製鋼NSS445M2他)
SUS329J4L 二相系 25Cr-4.5Ni-2Mo オーステナイト系とフェライト系の二つの金属組織(二相)を持つ材料。耐応力腐食割れ・耐海水性・耐すきま腐食性を持ち、厳しい環境下での使用が可能であり、多方面に使用されている。