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2021年8月24日

メタルワークNEWSブロンズ・硫化自然な風合い

ブロンズ緑青(ろくしょう)仕上パネル【竣工1989年】

社寺や宮殿などの時代を感じる建物に多くみられる銅板の緑青(ろくしょう)仕上。経年変化により深みを増すこの仕上げをKIKUKAWAは人工的に施すことができます。
また、クリア塗装を施すことで、緑青の進行を制限することができ、数十年経過すれば、それこそ趣のある重厚感と伝統的な雰囲気をより一層醸し出します。

「ホテル イル パラッツォ」ファサード(撮影2018年)
「ホテル イル パラッツォ」ファサード(撮影2018年)

今回ご紹介するのは、1989年竣工、福岡市のデザイナーズ・ホテル「イル パラッツォ」。イタリア語で宮殿という意味のこのホテルは、1990年にプリツカー賞を受賞したイタリアの建築家アルド・ロッシ氏がデザインした建物です。地上8階の屋上部とまぐさ石(リンテル)のブロンズパネルをKIKUKAWAは施工しました。

緑青仕上パネルは、純銅2.0㎜の曲げ加工品。W18mのまぐさ石パネルは、H1000㎜を600㎜と400㎜の2段で構成され、それぞれ奥行き800㎜の笠木と軒天が付随しています。また5段の屋上部は、上へ行くほど広がりのある意匠となっています。

竣工当時は新築ならではの鮮やかさがあったブロンズの緑青仕上。現在では落ち着いた風格のある佇まいを保っています。

硫化イブシも含めた伝統的な趣のあるブロンズ建材をKIKUKAWAは得意としています。また、特殊塗装技術(例えば銅板の緑青の風合など)により、アルミやスチールでも再現することができます。
伝統的な風合を実現するためのメタルの可能性は多くあります。品質やコストなど、お客様の条件にあった提案をいたしますので、お困りのことなどありましたら、是非、ご相談ください。

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