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2019年4月23日

メタルワークNEWS

ショールーム「Studio K+」を司る銅門

菊川では、デザイナーの意匠を実現するために最新技術を含めた様々な技術検討や技術開発に加えて、これまで蓄積してきたノウハウや職人技を、高次元で融合しモノづくりを行っています。

今回ご紹介するのは、2019年4月10日にオープンした菊川のショールーム「Studio K+」を司る「銅門(あかがねもん)」。

「Studio K+」の入口にある銅門(あかがねもん)

「Studio K+」の入口にある銅門(あかがねもん)

高さ2063mm、幅1608mmの両開きガラス扉には、直径1400mmの着色されたお椀型のアルミ金物が固定されており、中心には、丹銅の丸棒を20本組み合わせて製作した、長さ450mmの2本のハンドルが取り付けられています。

扉の木枠には、235個の直径10mmの銅の丸棒が埋め込まれており、散りばめられた銅の数は左下から右上に向かって、少しずつ減少していきます。

お椀型のアルミ金物の製作方法は、まず金型不要な成形加工技術「インクリメンタルフォーミング」で成形し、3次元のレーザー切断で立体的な形状を切り出しています。インクリメンタルフォーミングを使うことで、従来の成形法より短期間で製作を可能にしました。また3次元のレーザー切断を行うことで、切断による歪みを最小限にし、扉が閉まった状態でもピッタリと断面が合う高品質な切断面を実現しています。

3次元のレーザー切断を施したお椀型のアルミ材。切断面がピッタリ合う。

3次元のレーザー切断を施したお椀型のアルミ材。切断面がピッタリ合う。

アルミ金物の風合いは、意匠に忠実な独特の風合いを実現するために、今回初めて活用した「アルミ硫化着色工法」を使用しています。通常は銅合金にしか施すことができない硫化イブシ*仕上げですが、この特殊な工法を使うことで実現しています。

あえてアルミ材を使用した背景には、アルミ材の軽さがあり、扉の使用者が開閉しやすいようにという配慮がありました。

硫化イブシ仕上げを施したお椀型のアルミ材

硫化イブシ仕上げを施したお椀型のアルミ材

ツイスト・ハンドルは、複数の丸棒をあわせ同時にひねり加工を加え、その後、直角に曲げることで製作しました。ひねり加工(別名ツイスト加工)は、ツイストを加える箇所の特定が難しく、今回は複数部材に同程度ひねり加工を加えるという更に難易度の高い加工でした。

ツイスト加工を施した取手2本

ツイスト加工を施した取手2本

「Studio K+」入口の意匠図

「Studio K+」入口の意匠図

このように、菊川は難しい意匠も実現方法を求め、昔ながらの工法の見直しや最新技術の活用を含めて、様々な検討を行い製品実現をしています。

 

扉について、そして「Studio K+」のご来場についても、お気軽に下記よりご相談ください。
https://www.kikukawa.com/contact/mailform/

「Studio K+」については、こちら
https://www.kikukawa.com/topics-release-sample-showroom-studio-k-plus-opens/

「インクリメンタルフォーミング」については、こちら
https://www.kikukawa.com/technology/incremental-forming/

「硫化イブシ」については、こちら
https://www.kikukawa.com/technology/ryuukaibushishiage/

 

*硫化イブシ仕上げとは、銅合金が経年変化によって帯びる味わい深い茶色を人工的に再現する工法です。銅の酸化現象に基づいた伝統的な仕上げ工法であるため、これまでは銅合金にしか施すことが出来ないとされていました。