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2019年10月21日

メタルワークNEWS

細目地ステンレス外壁パネル

菊川では、大型金属化粧パネルの対応に加えて細目地での仕様にもお応えしています。通常15mm前後で設計する目地ですが、極力目立たないようにしたいとのご要望に、菊川は5mmまでの細目地仕様にてお応えしています。

その一例としてご紹介するのは、「KIKUKAWAグループ東京オフィス」のステンレス壁パネル。

階段室の1階から3階までの外壁を覆う約120㎡のシルキーブラスト®*仕上げを施した重厚感のある27枚の外壁パネルです。

KIKUKAWAグループ東京オフィスのステンレス壁
KIKUKAWAグループ東京オフィスのステンレス壁
4面のうち一面だけ、階段の傾斜に合わせた斜め施工となっています
4面のうち一面だけ、階段の傾斜に合わせた斜め施工となっています

最大幅1570mm、最長4950mm、重量250kgほどあるパネルを引っ掛け方式にすることで、目地幅5mmにて納めています。全体的な一体感を演出するために、扉の取っ手や鍵などの部分も、飛び出さないような納まりを採用しています。

片開きの蝶番も5mmの細目地で納めています。
片開きの蝶番も5mmの細目地で納めています。

2階と3階を結ぶ吊り階段の面のみ、階段の斜度に合わせた斜めの納まりとなっており、これにより、1階から3階までの目地は螺旋状につながっています。

2階から吹き抜けを見上げた写真。吹き抜け部の面がちょうど斜め施工の面です。
2階から吹き抜けを見上げた写真。吹き抜け部の面がちょうど斜め施工の面です。

細目地の施工は、1mmのズレも顕著にわかりやすくなるため、高い施工精度が求められます。パネルに傷がつかぬよう気を配りながら、取付位置や垂直度・平滑度などを図面通りに実現するために、菊川はノウハウや職人技を駆使して正確かつ丁寧な取付を実施しています。

2階の階段を見下ろすと、階段の傾斜とパネルの傾斜が合うことがわかります。
2階の階段を見下ろすと、階段の傾斜とパネルの傾斜が合うことがわかります。

重量のあるステンレスを細目地にて納めている現場は、他にもあります。イギリス・ロンドンの「Aga Khan Centre」では、板厚3mmのステンレスで製作した正八角形の柱型パネルを5mmの細目地で納めています。 国内では、「刀剣博物館」の手摺壁パネルを、先の現場と同様の板厚3mm、5mmの細目地仕様にて実現しています。
(「刀剣博物館」は、他にもメインとサブ・エントランスの外壁カット・パネルを納めており、それらの仕様は板厚4.0mmのステンレス、6mmの細目地となっています。)

「刀剣博物館」内の手摺。シャープな施工が刀剣のイメージを彷彿させます。
「刀剣博物館」内の手摺。シャープな施工が刀剣のイメージを彷彿させます。

菊川では、ステンレスの他にアルミ合金や銅合金でも細目地にてご対応しています。細目地仕様の意匠に関するご相談も、ぜひお気軽にご相談ください。

「KIKUKAWAグループ東京オフィス」については、こちら
https://www.kikukawa.com/product/kikukawa-tokyo-office/

KIKUKAWAの「シルキーブラスト®」仕上げについては、こちら
https://www.kikukawa.com/technology/blasting-finish-silky-blast/

「Aga Khan Centre」については、こちら
https://www.kikukawa.com/product/aga-khan-centre/

「刀剣博物館」については、こちら
https://www.kikukawa.com/product/touken-museum/

* シルキーブラスト®:表面処理法の一つ、ブラスト加工を菊川独自の技術力とノウハウによって光沢感のある化粧仕上げへと向上した仕上げ