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2021年12月21日

メタルワークNEWSブロンズ・硫化自然な風合い

木調内装に合う金属仕上げ

昨今、日本の建設業界で利用促進される木材。すべてを木調で統一すると、ナチュラルな雰囲気が強くなりますが、適所に金属仕上げを取り入れることで、高級感や洗練された印象を与えることができます。

しかし、いざ金属を取り入れようとしても、あたたかみのある木調に対して、冷たいイメージの金属をどのように合わせるかは悩みどころ。そこで今回は、アルミ、スチール、ブロンズなどの金属材料を用いた内装施工事例を通して、木調内装に合う金属仕上げをご紹介します。

ブロンズのエントランス壁パネル+ロゴマークと、受付カウンター

こちらは「羽田空港キャセイパシフィック・ラウンジ」。エントランスの壁パネルと受付カウンターには、丹銅材に古美(ふるみ)仕上げが施されています。古美仕上げは、KIKUKAWA独自の表面を荒らす技術と硫化イブシを融合させた仕上げで、材料や仕上げ時の気候などにより風合いが異なります。その様は、木材に一つとして同じ木目がないのと通じるところがあり、濃淡のある風合いが、空間に深みと落ち着きをもたらします。

壁パネルのロゴ及びロゴマークは、真鍮(黄銅)の磨き仕上げで金色に輝き、エントランスの高級感を高めています。

サーバリーカウンター

サーバリーカウンターの古美仕上げは、間接照明が仕込まれることにより、赤みのある色調が徐々に黒みに移ろう様子が分かります。チーク調の壁面にぴったりと納まるようにあつらえた趣で、木材とともに、古美仕上げも経年により色調変化する味わいが楽しめます。

古美仕上げラインアップ。左から、銅・丹銅・真鍮を使用
ショールーム STUDIO K+に展示中の木材と真鍮サンプル

ブロンズ金属仕上ラインアップ – 古美仕上+クリアーはこちら


次に、「大正大学8号館」ライブラリースペースの壁パネルをご紹介します。スチールのパンチング板を2枚重ねたパネルは、ゴールド系の粉体塗装(メタリック)仕上げ。内装が、オーク調の本棚、机、階段見附部分などの淡い色調で統一されているため、パンチングパネルの色彩が一層引き立っています。

間接照明によりデザインパンチングが浮かび上がる、ライブラリースペース壁パネル

続いては、「赤坂インターシティAIR」レセプションカウンターのアンティーク特殊塗装です。スチールに施された特殊塗装は、抑えられたマットな質感で、ウッド調の天井・壁にも馴染みます。周囲のメタルパーテーションにも同様の仕上げが採用されており、職人技の溶接技術と、アンティーク特殊塗装が相まって、年月を重ねた手工芸のような風格を漂わせています。

中央のレセプションカウンターと、右側のメタルパーテーション
参考近似仕上げ:アンティークブロンズ風塗装(ショールーム STUDIO K+メタルミュージアムより)

スチール金属仕上ラインアップ – 特殊塗装/仕上:アンティークブロンズ風塗装はこちら

上記で紹介した特殊な仕上げの他に、一般的な仕上げでも、木調内装に高級感を演出することができます。

ホテル・フロントロビーの天井アルミパネル

OVOL日本橋ビル」の天井パネルは、アルミ材に、黒色のアクリル樹脂焼付塗装という一般的な仕上げ。しかし、7分艶にすることで光沢が生まれ、マホガニー調の床材の艶ともリンクしています。このように空間に最適な艶感へ調整することによって、高級感や洗練された印象を与えられます。

KIKUKAWAでは、この他にも様々な仕上げラインアップがございます。金属建材の製作から施工まで、一貫した仕上げ管理でご対応いたしますので、内外装仕上げをご検討の際には、お気軽にご相談ください。

金属仕上サンプル帳・カタログはこちら

今回ご紹介した施工事例について、詳しくはこちら

プロダクト施工事例 – 「羽田空港キャセイパシフィック・ラウンジ」

プロダクト施工事例 – 「大正大学8号館」

プロダクト施工事例 – 「赤坂インターシティAIR」

プロダクト施工事例 – 「OVOL日本橋ビル」