METAL ARCHITECT KIKUKAWA

menu

トピックス

homeトピックスメタルワークNEWS改修工事

改修工事 の記事一覧

  • タイトルのみ表示
  • 記事全体表示

2020年11月10日

メタルワークNEWS 改修工事

キシャゲ仕上げによるデザインALパネル

アルミやステンレス、ブロンズをはじめとしたメタルならではの素材感を活かす表面仕上げとして、研磨加工は広く採用されています。HLやPHL(バイブレーション)、鏡面などが一般的ですが、工夫しだいで様々なデザインやパターンを表現することが可能です。KIKUKAWAには、それら特殊仕上げを可能とするノウハウを蓄積しており、「キシャゲ仕上げ」もその一つとなります。

キシャゲ仕上げ(左:PHL研磨ベースのアルミ、右:真鍮)
キシャゲ仕上げ(左:PHL研磨ベースのアルミ、右:真鍮)

「キシャゲ*仕上げ」は、それぞれ異なる方向に切削しながら、ランダムに円形パターンを表現する仕上げ。反射の具合で、同板上に濃淡があるような仕上げとなります。一つ一つの模様の大きさ、線状の削り跡の向き、密度などのパターンをお好みで調整することができます。

*キシャゲ:ノミ状の工具である「きさげ(スクレーパ)」から転じています。金属加工の一種である「きさげ作業」とは、一枚刃のきさげを使用して、金属表面をわずかに削り取る手作業の仕上げ技術のこと。金属と金属が接する重要な部分に対して、ストレスをなくすことを目的としています。熟練者によるきさげ加工は、機械加工では得られない平面度、直角度を実現することが可能です。

PHL+キシャゲ仕上げのデザインアルミパネル
PHL+キシャゲ仕上げのデザインアルミパネル

今回ご紹介するのは、15年ぶりの大規模リモデルを行い2019年3月にオープンした「伊勢丹新宿店メンズ館」。KIKUKAWAは、4階のアルミ柱型パネル工事に携わりました。
ブランドの壁を取り払った「比較購買しやすいフロア」が、リモデルのポイントの一つ。ラグジュアリーブランドが入居する4階も、壁のない一つの空間となり、それだけにフロアを構成する15箇所の柱型は空間演出に重要な役割を担います。洗練された高級感を表現する唯一無二の仕上げである「キシャゲ仕上げ」を採用したデザインパネルは、その役割に貢献することができました。

柱型パネルは5㎜のアルミ板に、ベースとしてPHL(バイブレーション)研磨を施し、デザイナーの指示データに基づくキシャゲの模様付け後、クリアー塗装でコーティングしています。基本的に一面を、W1200㎜×H2750㎜の1枚板で構成。5㎜のエッジとコーナーの2㎜の細目地が、シャープさを演出しています。

一見ランダムなパターンもデザイナーの指示に合わせています
一見ランダムなパターンもデザイナーの指示に合わせています

デザイナーが作図したキシャゲの大きさや配置などを忠実に表現するため、昔ながらのノウハウを駆使し、一つ一つ削りながら丁寧に模様付けしています。

こだわりのデザインのためお客様に入念にチェックして頂いています
こだわりのデザインのためお客様に入念にチェックして頂いています

従来の研磨仕上げをカスタムしたもの、全くのオーダーメイド、あるいは伝統工芸などの模様を流用したものなど、KIKUKAWAは様々なご相談を承ります。伝統的な職人技から新しい技術まで、ご要望に沿った提案を行います。デザイン実現の可否やお困りのことがありましたら、是非、お問い合わせください。

KIKUKAWAのテクノロジー – 研磨加工(研磨仕上)

2020年6月23日

メタルワークNEWS 改修工事

槌目+黒アルマイトのアルミ製扉

KIKUKAWA独自の工法にてひとつひとつ打ち出す槌目仕上げ。最近は内装やインテリア工事として採用していただく例も増えてきています。

槌目仕上げラインアップ。ブロンズ(左)とアルミ(右)

今回ご紹介するのは、新宿センタービルに入居するテナント様の改修工事。KIKUKAWAは、FIX付き両引き自動ドアのアルミ製扉部分を自動ドアメーカーから請け負いました。
「扉の部分を、何かおもしろい仕上げにできないか」との施主様のご要望から、様々な仕上げをご提案。最終的に槌目+黒アルマイトの仕上げが選ばれました。シックな色合いの槌目扉が、高級感と落ち着いた雰囲気を演出しています。

FIX付き両引き自動ドアのアルミ製扉部分を製作
槌目+黒アルマイトの仕上げ

自動ドアの開口部に対し、W850mm×H2390mmのアルミ製扉2枚で構成。TM-1*の槌目模様に二次電解着色ブラック+つや消しクリアーで仕上げています。
陽極酸化皮膜(アルマイト)は、アルミ素地のメタル感を活かした処理であるため、細かいキズのリスクが伴うハンマーなどで板に模様を打ち出す槌目加工には、細心の注意が必要な仕上げです。KIKUKAWAは、職人の技術や養生シートの工夫などによって、今回キズのない槌目仕上げを実現しました。

難しい仕上げをKIKUKAWAのノウハウにて実現

槌目仕上げの建具パネルとしての適用も、難易度の高いものでした。面積が広く、かつ槌目は模様を打ち出す際にどうしても板がそってしまうからです。しかしKIKUKAWAでは、槌目仕上げの開発の際に1m×2.5mの大きさまで可能とし、建具のような大きな製品にも対応。キズがつかないよう慎重にゆがみを取り除き、自動ドアに対してぴったりと納めることができました。

槌目扉の対角の寸法が合っているか、自社工場にて検査
アルミの槌目仕上げで高級感のある扉を表現

KIKUKAWAでは、今回ご紹介したアルミの槌目加工のほか、銅合金での加工も承っております。また、ご要望によるパターン開発も承りますので、ぜひ一度ご相談ください。
また、本プロジェクトのような金属加工受託としてのお引合いも対応いたします。(仕上げのみや材料売りは取り扱っておりませんのでご注意ください。)

KIKUKAWAのテクノロジー:槌目仕上げ(ハンマートーン)については、こちら
https://www.kikukawa.com/technology/tsuchime-hammertone-finish/

KIKUKAWAのサンプル帳「槌目」をご覧になるにはこちら
https://www.kikukawa.com/metal-sample-catalog/

*TM-1:KIKUKAWAのスタンダードな槌目パターン。詳細はサンプル帳のページをご確認ください。

2020年6月9日

メタルワークNEWS 改修工事

りん酸亜鉛処理の金属製造作物

塗装では表現が難しい瓦や硯のような色調と質感にて、自然で暖かみのある風合をスチール製品に演出する「溶融亜鉛めっき+りん酸亜鉛処理」。経年変化により除々に周辺景観と調和する特徴は、建築デザインに木材が再認識されている流れと同様、ますます注目されています。その流れはパネルだけではなく、建具や家具・造作物にも広がっています。

りん酸亜鉛処理(フォジンク)ラインアップ(淡色・中間色・濃色)
りん酸亜鉛処理(フォジンク)ラインアップ(淡色・中間色・濃色)

りん酸亜鉛処理他、スチールの仕上ラインアップはこちら

一方で、材料成分の違いや板厚により濃淡や模様が結果として表れる処理であるため品質管理が難しく、スチール製品を取り扱う業者全てが、りん酸亜鉛処理に対応できるとは限りません。そのような中、経験とノウハウを蓄積することで、一定の統一感のある「りん酸亜鉛処理」製品の品質管理をKIKUKAWAは確立。金属加工受託「オーダー金属加工」のサービスを2017年から開始したことも受け、従来のゼネコンなどの施工会社以外からも、りん酸亜鉛処理製品加工を請負っています。

カウンター上部の照明BOXと天板をりん酸亜鉛処理のスチール製品で納めている
カウンター上部の照明BOXと天板をりん酸亜鉛処理のスチール製品で納めている

今回ご紹介するのは、都内大学のスポーツ医科学センターの受付カウンター及び照明BOXなどの造作物。家具メーカーの設計、内装工事会社の施工によるリニューアル工事のうち、溶融亜鉛めっきの後に濃色のりん酸亜鉛処理(フォジンク:PZ-03)を施したスチール製品の製作をKIKUKAWAは請負いました。

側板と吊ボルトカバーはりん酸亜鉛処理で照明BOX内部は黒塗装
側板と吊ボルトカバーはりん酸亜鉛処理で照明BOX内部は黒塗装

W200㎜×H230㎜のL字に配置された照明BOXは、L3.6m+2.5mのスチール2.3㎜板の加工品。濃い口のりん酸亜鉛処理が施された側板は平滑に保たれ、すっきりとした統一感のある仕上がりとなっています。

りん酸亜鉛処理を施したカウンター天板パネル:30㎜の立ち上りもシャープに納まっている
りん酸亜鉛処理を施したカウンター天板パネル:30㎜の立ち上りもシャープに納まっている
コーナー部は1枚ものの加工パネルとして製作
コーナー部は1枚ものの加工パネルとして製作

スチール2.3㎜、W350㎜のカウンター天板パネルは、L2.5m+2.5m で同じくL字に配置。コーナー部をきれいに納めるため、600㎜+600㎜のコーナー役物を製作し納めています。

「溶融亜鉛めっき+りん酸亜鉛処理」は、仕上がりの不安定さや、板厚・形状などの諸条件により制約が多くあるため、ご採用の際には事前にご相談願います。本プロジェクトのような金属加工受託としてのお引合いも対応します。(仕上げのみや材料売りは取り扱いしていませんので、ご注意願います。)
KIKUKAWAは、確立した品質管理を前提とした提案力や技術力を最大限に活かし、お客様のご要望に今後もお応えしてまいります。

KIKUKAWAのテクノロジー – りん酸亜鉛処理はこちら
プロダクト施工事例 – 金属表面仕上で探す:りん酸亜鉛処理はこちら

事業紹介 – 金属加工受託のページはこちら

2020年5月26日

メタルワークNEWS 改修工事

木洩れ日も演出するアートパンチングファサード

KIKUKAWAのパンチング技術は、アートファサードを含む多種多様なデザインを実現します。
保有する設備や金型の多様性や汎用性、レーザーカットや職人による手加工など加工方法の選択肢の多さや柔軟性、それらを効率的な方法で組み合わせる設計をはじめとした総合力にて、様々な要望にお応えします。

KIKUKAWAのテクノロジー – パンチング技術はこちら

木々のシルエットをパンチングで表現。木洩れ日にもこだわっている。
木々のシルエットをパンチングで表現。木洩れ日にもこだわっている。
改修前後の新習志野駅の防風スクリーン
改修前後の新習志野駅の防風スクリーン

今回ご紹介するのは、JR京葉線「新習志野駅」南口のファサード改修工事。JR東日本千葉支社では、京葉線沿線価値向上を目的として『京葉ベイサイドラインプロジェクト』に取り組んでいます。 本プロジェクトは、その一環として新習志野駅の既存防風スクリーンを再生したものであり、地元の千葉工業大学と連携して進められました。
デザインモチーフは、地域の特性を活かすため、駅周辺の自然環境を表象する要素である木々のシルエット。そのシルエットを、パンチング加工などによる金属製品で表現したいとの要望に、KIKUKAWAはお応えしました。

新習志野駅南口ファサードの3Dモデル図
新習志野駅南口ファサードの3Dモデル図

屏風のような意匠のファサードは、W8.4m×H5.7mの軽量で耐食性の高い3㎜のアルミ合金製。谷山の頂点に突き付け目地をとった10枚の台形の曲げパネルで構成しています。奥行き600㎜、幅700㎜から1200㎜の台形パネルは、交互に上下底の長短を入れ替えることで、谷山が斜めに走る独特な表情を演出しています。
その立体的なファサードに、9本の 木々 を、計算された丸穴パンチングでシルエットを表出。亜麻色(薄い栗色)の仕上げは、フッ素樹脂焼付塗装を採用しています。

基準は大小2種類の丸孔、端部は半月状にレーザーカットしている
基準は大小2種類の丸孔、端部は半月状にレーザーカットしている
パンチングファサード裏面:木洩れ日が木の形状を演出
パンチングファサード裏面:木洩れ日が木の形状を演出

ツリーは、2種類の金属加工技術を併用しています。基準部は、パンチングにてφ35㎜とφ22㎜と2つの金型による丸孔加工。エッジ部はレーザーカットにて1つ1つ形状の違う半月型に加工しました。これは、木のシルエットをシャープに見せたいというデザイン面でのお客様のこだわりを実現するためで、半月の直線部分がラインをくっきりと表現しています。
また、デザイン段階では解析しきれなかった駅構内へ漏れる陽の光についても、設計者が切望していた木の形状での演出ができ、お客様に大変満足していただくことができました。

木目調塗装をした金属サイン
木目調塗装をした金属サイン

W4300㎜×H1050㎜のサインパネルは、2.5㎜のアルミ曲げ加工品。いずれもフッ素樹脂焼付塗装の、パネル部は木目調塗装を、文字部は指定色にて仕上げています。

夜間のパンチングファサード:駅の照明によりシルエットが映えている
夜間のパンチングファサード:駅の照明によりシルエットが映えている

「新習志野駅南口ファサード改修工事」は、ファサード・インテリア部門の受注形態の1つであるOSS(One Stop Solution)システム*にて、サイン工事も請け負いました。
それに加え、本プロジェクトのような木洩れ日の検証・検討など、製品そのもの以外のご相談にも対応します。これまでも、パネルに映り込む映像検証、照明の映り込みや夜間の表情の検討などにも応じた実績があります。
ご相談やお困りのことがありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。

* OSSシステムは、KIKUKAWAの強みである設計から一貫した施工体制を基とし、ガラスや石など金属以外の様々な素材を含めて一括受注する仕組み。詳しくは下記をご覧ください。
事業紹介 – 店舗ファサード・インテリア工事はこちら

プロダクト施工事例 – 金属加工技術で探す:パンチング技術はこちら

2020年5月8日

メタルワークNEWS メディア掲載 改修工事

虹に向かって飛び立つ「青い翼」と、虹色に染まった「虹の翼」のモニュメント

難易度の高い移設や改修モニュメント工事にも、KIKUKAWAはオーダー金属工事で培ってきたノウハウや技術力に加えて、関係各社とのコミュニケーションを丁寧に行うことで、プロジェクトの実現に寄与します。

今回ご紹介するのは、羽田空港から玉川学園に移設された2体のステンレス製のモニュメント、『虹にむかって』(通称:「青い翼」)と『虹にそまって』(通称「虹の翼」)です。アーチストは坂上直哉氏、プロデュースは「アートアソシエイツ八咫」です。

羽田空港第1旅客ターミナル・到着ロビーでは、今まさに虹に向かって飛び立とうとしている「青い翼」(出会いの広場・南)と、虹に染まって降り立った「虹の翼」(同・北)が、25年間(1993〜2018)乗降客を見守ってきたのですが、この度のターミナル改装に伴い、坂上氏の母校である玉川学園に移設されました。

玉川学園では、音楽の拠点・コンサートホールの床に「青い翼」を、グローバル人材育成拠点として新しく建設されるSTREAM Hall 2019の吹き抜けに「虹の翼」を、というご要望でした。

2体のモニュメントは、坂上氏独特の使い方の表面処理ステンレス、高度に研磨されたクリスタルプリズム6本、分光する回折格子11枚から出来ており、2度と再現できない技術も含まれていました。 本工事は失敗が許されない難易度の高い工事と予想される中、過去のプロジェクトを通じてKIKUKAWAの技術力や対応力を評価・信頼していただいたことが、今回のプロジェクトにお声がけいただくきっかけになり、羽田空港に於ける解体からお引き受けしました。

虹に向かって飛び立つかのように設置されている「青い翼」
虹に向かって飛び立つかのように設置されている「青い翼」

「青の翼」は、羽田空港の時と同じく、翼全体を一点で支える床に設置しました。胴体部分にあるプリズムや回折格子からは自然光や夜間照明による虹の出現が期待されたため、25年前の正確な図面が残されていない中、実測と計算で丁寧な位置出しを行いました。

天空からの光を受けて、建物吹き抜けに舞う「虹の翼」
天空からの光を受けて、建物吹き抜けに舞う「虹の翼」

「虹の翼」は、新しい建物の吹き抜けに舞うように取り付けるため、床設置時の足元ベースを切断。 空中でのバランスをとる必要から、足場の作り方にも工夫をして、土台にモニュメントを置き、安定させてから位置出しを行い、長さ4,170mm〜8,025mmの6本のステンレス・ワイヤーを調整することで実現しています。

モニュメントの微細な角度調整も現場で丁寧に行っています
モニュメントの微細な角度調整も現場で丁寧に行っています

このように、KIKUKAWAは改修工事ならではの限られた条件の中で、情報を駆使し、関係会社と密に連携をとることで、特異性の高い工事にも対応することが出来ます。

KIKUKAWAが参画したアーチスト坂上直哉氏の他施工事例をご覧になるには、こちら
中京大学 名古屋キャンパス新1号館「翼竜の卵」モニュメント

KIKUKAWAの改修工事事業については、こちら

お問い合わせは、こちら

※上記メタルワークNEWSについて、 2020年5月1日、 毎月1日・11日・21日に発行している各種建材などを報道する専門紙 「サッシタイムス」にて掲載されました。
「 サッシタイムス 」についてはこちら
http://www.sashtimes.co.jp/

2020年4月28日

メタルワークNEWS 改修工事

ハードPHL+二次電解着色ブラックのパネルにてリニューアル

KIKUKAWAでは、長年培ったノウハウを活かし、諸問題を解決することで、「ハードPHL(バイブレーション)+陽極酸化複合被膜(アルマイト)」仕上げを開発。2018年の夏より提供を始めたアルミ・サンプル帳にて、シルバー・シャンパンゴールド・ブラックをラインアップしています。

ハードPHL+二次電解着色ブラック(D-PHL-E5)
ハードPHL+二次電解着色ブラック(D-PHL-E5)

今回ご紹介するのは、東京都内の改修工事。アルミ・サンプル帳から採用された「ハードPHL+二次電解着色ブラック」を施したアルミカットパネルにてファサードをリニューアル工事しました。
塗装では表現できない金属感を出したいとのデザイン要望を、「ハードPHL+二次電解着色ブラック」で対応。お客様の求める深度のある黒を表現することができました。

「ハードPHL+二次電解着色ブラック」を施したアルミパネルで覆われたエントランス
「ハードPHL+二次電解着色ブラック」を施したアルミパネルで覆われたエントランス
2箇所のエントランスとコーナーの柱型を「ハードPHL+二次電解着色ブラック」でリニューアル(上:改修後、下:改修前)
2箇所のエントランスとコーナーの柱型を「ハードPHL+二次電解着色ブラック」でリニューアル
(上:改修後、下:改修前)

2ヶ所のエントランス外装パネルと軒天井パネル、コーナーの柱型パネルを、最大1363㎜×3425㎜のアルミパネルで納めました。5.0㎜のカットパネルにハードPHL+黒アルマイトを施すことで、洗練された格調高さを演出しています。

メインエントランス(左:日中、右:夜間):サインとダウンライトも施工している
メインエントランス(左:日中、右:夜間):サインとダウンライトも施工している

本プロジェクトでは、LEDチャンネル文字のロゴを始めとしたサイン工事、コーナー柱型やメインエントランスのブルーの特殊発光樹脂、軒天井のダウンライト工事といった金属工事以外も合わせて施工しています。これは、ファサード・インテリア部門の受注形態の1つであるOSS(One Stop Solution)システムによるもの。OSSシステムは、KIKUKAWAの強みである設計から一貫した施工体制を基とし、ガラスや石など金属以外の様々な素材を含めて一括受注する仕組みです。

KIKUKAWAでは、本プロジェクトのような改修案件も含めたファサード工事を、OSSシステムなどお客様の要望に応じて対応しています。「ハードPHL(バイブレーション)+陽極酸化複合被膜」など新開発した仕上げとの組み合わせも、もちろん可能です。
ご相談やお困りのことがありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。

KIKUKAWAのテクノロジー – 陽極酸化皮膜(アルマイト)処理の金属建材はこちら
事業紹介 – 店舗ファサード・インテリア工事はこちら

2019年5月14日

メタルワークNEWS 改修工事

エキスパンドメタル・ファサード

KIKUKAWAはデザインファサードとして「エキスパンドメタル」を提案しています。
「エキスパンドメタル」は、刻み幅と呼称する網目と網目の間を広くすることで、開放感と適度な遮断性を両立。軽やかでシャープなデザイン性と日差しや視線を遮る性能を有しています。また、起伏のある立体感は、角度や時間帯により表情が異なり、奥行きを感じさせます。

これらの内『KCT01:エキスパンドメタル』として、アルミ製のエキスパンドメタルのパターン、標準寸法、取付工法を規格化し、4種類をラインアップ。従来のオーダー製品製作のノウハウや実績を集約し、機能性や意匠性・施工性を確保し標準化することで、検討時間、製作期間やコストを抑えたセミ・オーダー化した製品として販売しています。

今回は『KCT01:エキスパンドメタル』を採用した、広島県と福島県の施工事例2件を紹介します。

エキスパンドメタルをファサードに採用した広島の美容院

エキスパンドメタルをファサードに採用した広島の美容院

1件目は広島県の美容院のファサード改修工事。採用されたエキスパンドメタルは、メッシュピッチが203㎜、刻み幅が30㎜(品番:CTKEX-D203)で、白色の塗装を施しています。計54枚のパネルは基本幅985㎜、D型の開口が縦長となる横使い(H)で取り付けています。

エキスパンドメタルはファサードの改修にも適している。

エキスパンドメタルはファサードの改修にも適している。

立体感のある開口の大きなエキスパンドメタル。ファスニングシステムも簡潔に設計されている。

立体感のある開口の大きなエキスパンドメタル。ファスニングシステムも簡潔に設計されている。

KCT01は、施工性を大幅に向上させたファスニングシステムを開発したことにより、営業を継続しながらの改修工事にも適したものとなっています。

エキスパンドメタルを目隠しスクリーンとして採用した福島の電子工場

エキスパンドメタルを目隠しスクリーンとして採用した福島の電子工場

エキスパンドメタルをピッチで取り付けたデザインとなっている。

エキスパンドメタルをピッチで取り付けたデザインとなっている。

2件目は福島県の電子工場新棟の新築工事。採用されたエキスパンドメタルは、メッシュピッチが99㎜、刻み幅が22㎜(品番:CTKEX-D99)で、こちらも白色の塗装を施しています。計49枚のエキスパンドメタルは基準W990㎜×H3000㎜、D型の開口が横長となる縦使い(V)で、幅の倍数の1830㎜ピッチで取り付けています。

回廊側からみたエキスパンドメタル・スクリーン。目隠しと透過性を両立している。

回廊側からみたエキスパンドメタル・スクリーン。目隠しと透過性を両立している。

『KCT01:エキスパンドメタル』の詳細は下記をご参照ください
https://www.citytexture.com/kenzai-pro/expanded-metal/

KCT01の基本販売形態は、パネルに取付ファスナーをセットした材料売り。今回のように少量から全国各地どの物件にでも対応することができます。
セミオーダー品以外でも、刻み幅にパンチングを施した『ラタン』をラインアップするなど、意匠建材としてエキスパンドメタルを利用する技術がKIKUKAWAには数多くあります。
エキスパンドメタル採用をご検討の際には、ぜひ一度ご相談ください。

KIKUKAWAのテクノロジー – エキスパンドメタル・ルーバーはこちら

2019年4月23日

メタルワークNEWS 改修工事

ショールーム「Studio K+」を司る銅門

菊川では、デザイナーの意匠を実現するために最新技術を含めた様々な技術検討や技術開発に加えて、これまで蓄積してきたノウハウや職人技を、高次元で融合しモノづくりを行っています。

今回ご紹介するのは、2019年4月10日にオープンした菊川のショールーム「Studio K+」を司る「銅門(あかがねもん)」。

「Studio K+」の入口にある銅門(あかがねもん)

「Studio K+」の入口にある銅門(あかがねもん)

高さ2063mm、幅1608mmの両開きガラス扉には、直径1400mmの着色されたお椀型のアルミ金物が固定されており、中心には、丹銅の丸棒を20本組み合わせて製作した、長さ450mmの2本のハンドルが取り付けられています。

扉の木枠には、235個の直径10mmの銅の丸棒が埋め込まれており、散りばめられた銅の数は左下から右上に向かって、少しずつ減少していきます。

お椀型のアルミ金物の製作方法は、まず金型不要な成形加工技術「インクリメンタルフォーミング」で成形し、3次元のレーザー切断で立体的な形状を切り出しています。インクリメンタルフォーミングを使うことで、従来の成形法より短期間で製作を可能にしました。また3次元のレーザー切断を行うことで、切断による歪みを最小限にし、扉が閉まった状態でもピッタリと断面が合う高品質な切断面を実現しています。

3次元のレーザー切断を施したお椀型のアルミ材。切断面がピッタリ合う。

3次元のレーザー切断を施したお椀型のアルミ材。切断面がピッタリ合う。

アルミ金物の風合いは、意匠に忠実な独特の風合いを実現するために、今回初めて活用した「アルミ硫化着色工法」を使用しています。通常は銅合金にしか施すことができない硫化イブシ*仕上げですが、この特殊な工法を使うことで実現しています。

あえてアルミ材を使用した背景には、アルミ材の軽さがあり、扉の使用者が開閉しやすいようにという配慮がありました。

硫化イブシ仕上げを施したお椀型のアルミ材

硫化イブシ仕上げを施したお椀型のアルミ材

ツイスト・ハンドルは、複数の丸棒をあわせ同時にひねり加工を加え、その後、直角に曲げることで製作しました。ひねり加工(別名ツイスト加工)は、ツイストを加える箇所の特定が難しく、今回は複数部材に同程度ひねり加工を加えるという更に難易度の高い加工でした。

ツイスト加工を施した取手2本

ツイスト加工を施した取手2本

「Studio K+」入口の意匠図

「Studio K+」入口の意匠図

このように、菊川は難しい意匠も実現方法を求め、昔ながらの工法の見直しや最新技術の活用を含めて、様々な検討を行い製品実現をしています。

 

扉について、そして「Studio K+」のご来場についても、お気軽に下記よりご相談ください。
https://www.kikukawa.com/contact/mailform/

「Studio K+」については、こちら
https://www.kikukawa.com/topics-release-sample-showroom-studio-k-plus-opens/

「インクリメンタルフォーミング」については、こちら
https://www.kikukawa.com/technology/incremental-forming/

「硫化イブシ」については、こちら
https://www.kikukawa.com/technology/ryuukaibushishiage/

 

*硫化イブシ仕上げとは、銅合金が経年変化によって帯びる味わい深い茶色を人工的に再現する工法です。銅の酸化現象に基づいた伝統的な仕上げ工法であるため、これまでは銅合金にしか施すことが出来ないとされていました。

2018年11月13日

メタルワークNEWS 改修工事

りん酸亜鉛処理パネルによるファサード改修工事

スチール製品の「美観」をさらに高め、重厚感や高級感、自然な質感を求められるところに適した仕上げである「りん酸亜鉛処理」。塗装では出せない独特の味わいを表現し、経年変化により除々に周辺景観と調和する特徴が、近年ますます注目され、人気を博しています。
材料成分の違いや板厚により濃淡や模様が結果として表れる処理であるため管理が難しいなか、KIKUKAWAは、経験とノウハウを蓄積することで、一定の統一感のある「りん酸亜鉛処理」仕上げを施す品質管理を確立しています。

今回ご紹介するのは、りん酸亜鉛処理パネルによるファサード改修工事。溶融亜鉛めっきの上に濃色のりん酸亜鉛処理(フォジンク:PZ-03)を施したパネルは、ギャラリーとして使用される施設の顔として、ふさわしい調和と落ちつきを演出しています。

濃色のりん酸亜鉛処理パネルによりシックな雰囲気を演出している

濃色のりん酸亜鉛処理パネルによりシックな雰囲気を演出している

りん酸亜鉛処理パネルによる改修前と改修後

りん酸亜鉛処理パネルによる改修前と改修後

改修前はショーウィンドーだったファサードが、スチール2.3㎜のカットパネルにて、リニューアルされました。りん酸亜鉛処理を施したパネルにより、雰囲気が一新しています。

連続した細長いりん酸亜鉛処理パネルは和風な趣を醸し出している

連続した細長いりん酸亜鉛処理パネルは和風な趣を醸し出している

15mに渡る48連パネルは、基準サイズがW283㎜×H3220㎜。大きな色違いもなく、統一感のある仕上がりとなっています。

エントランスの建具もりん酸亜鉛処理パネルで統一している

エントランスの建具もりん酸亜鉛処理パネルで統一している

W2100㎜×H2750㎜のエントランスの引分け自動扉は、鋼製フラッシュ扉となっています。同じく、濃色のりん酸亜鉛処理を施し、パネルとの統一感を出しています。

りん酸亜鉛処理パネルの仕上がりを決定見本と比較

りん酸亜鉛処理パネルの仕上がりを決定見本と比較

48連のりん酸亜鉛処理パネルを並べて検査する様子

48連のりん酸亜鉛処理パネルを並べて検査する様子

並べて検査することにより、極端な色違いパネルなどがないかを確認します。また、並べ替えることで、パネル間の不自然さをできるだけ排除しています。

りん酸亜鉛処理製品は、仕上がりの不安定さや、板厚・形状などの諸条件により制約が多くありますが、確立しているフォジンクの品質管理、提案力・技術力を最大限に活かし、お客様のご要望に対応してまいります。

KIKUKAWAのテクノロジー – りん酸亜鉛処理はこちら
KIKUKAWAの改修工事のページはこちら

2018年7月12日

メタルワークNEWS 改修工事

既製金物とオーダー金属の組合せ

オーダー金属を主力としているKIKUKAWAですが、既製金物も取り扱っています。それだけではなく、既製品の加工や仕上げ、納め方に工夫を加え、オーダー金属製品と組み合わせることで、付加価値の高い製品とすることもできます。

今回ご紹介するのは、アルミの既成型スパンドレル壁とアルミ厚板で成形されたショーウィンドウ枠で構成された外装ファサード。既存の改修工事のため、寸法納まりが難しいなか、曲面が多用された枠とスパンドレルがきれいに納まり、洗練されたデザインを実現しています。

既製品とは思えない洗練された外装ファサード

総厚23㎜、40㎜ピッチの波型のアルミスパンドレル壁は、アルマイトを均一に仕上げ、取合をきれいに納めることで、価値を高めています。

スパンドレルと枠がきれいに納まっている

スパンドレルと枠がきれいに納まっている

アルミパネルの曲面とコーナーの取合が特徴的

アルミパネルの曲面とコーナーの取合が特徴的

曲面加工や溶接加工をしたうえに、フッ素樹脂塗装を施した10㎜のアルミ厚板。既成スパンドレル壁との目地は6㎜で納めています。

寸法精度を確保しながら溶接されたコーナーR枠

寸法精度を確保しながら溶接されたコーナーR枠

波型形状に対してR切断をしたスパンドレル

波型形状に対してR切断をしたスパンドレル

シビアな納まりであるため、既製品も加工品もKIKUKAWAの金属加工技術により、精度よく製作されています。

既製品に対しても、設計から施工までのKIKUKAWAの技術を加え、さらにオーダーメイド製品と組み合わせて対応できる強みを活かすことで、デザイナーをはじめとした顧客の要望に対応します。