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KIKUKAWAのテクノロジー

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鏡面仕上げ

海外プロジェクトの超大型パネル。板厚5㎜、最大W1810㎜×L6640㎜のパネルは5㎜の細目地。

鏡のような輝きで、ステンレスの光沢を最大限に引き出した仕上げ。周囲を映し出すため、内外装パネルでは空間に広がりをもたらします。映し出す像を考えた配置にすることで、景観・人・美術品などを効果的に見せる、アクセントパネルとしても機能します。また、輝きや光沢から、建具や見切り・飾り金物にも使用され、建物の内外装やインテリアに高級感を演出します。

主な特長・高品質パネル対応(平滑度・映像)
・材料調達力
・広幅・長尺パネル対応
・様々な仕上げとの組み合わせ
・発色・着色対応可能
など
対応可能素材・ステンレス
・ブロンズ(純銅・丹銅・真鍮)
種類・鏡面(800番)
・準鏡面(800番未満~400番程度)
対応サイズ最大:W1500㎜×L6000㎜
(ステンレス材の場合)
※上記を超える場合はご相談ください。
備考研磨仕上げのみの加工受託は承っておりませんので、ご注意願います。

みえない点検口天井システムを採用した「The Pavilion」。鏡面天井パネルがオブジェの浮遊感を高めている。

鏡面仕上げとは

鏡面仕上げとは、金属の表面を研磨目が見えなくなるまで研磨し、鏡のような高い反射率にした仕上げ。研磨材の粒度が細かいほど、仕上がり表面の滑らかさや光沢が増します。鏡面に相当する研磨目は800番であり、準鏡面には800番未満~400番程度の研磨目が薄く残る仕上げもあります。鏡面は表面が平滑なため、汚れが付着しにくいのも特徴です。
素材は、主にステンレスを使用し、パネルだけでなく、形鋼やパイプ、溶接後の加工品などにも仕上げることができます。高級製品だけでなく、準鏡面仕上げであれば、ステンレスの耐食性を生かした外部手すりや水廻りの金物など、一般的な建材としてもよく使われています。

鏡面仕上げにおけるKIKUKAWAの品質対応力

高品質の鏡面仕上げ製品は、映り込む映像に極力ゆがみがないことが重要です。ステンレスなどの材料そのものが平滑でない場合や、表面が平滑に研磨されていないと、ゆがみが現れます。また、曲げ・溶接・ビス留めなどの様々な加工も、大きく影響します。このように、ステンレスなどの鏡面仕上げ製品は、研磨工程だけでなく、作図から材料調達、加工及び取付までの総合力によって、その品質が担保されます。
KIKUKAWAは、材料メーカーや研磨メーカーの選定と品質管理により、材料に起因するひずみを低減。設計・製作にあたっては、数多くの施工実績で培ったノウハウをもとに、ご要望に最適な板厚や、パネル形状(曲げパネル/カットパネル)、工法などをご提案します。また、お客様の要望品質を確認するために、スタッド溶殖(鏡面パネルは他の仕上げよりスタッド痕が目立つ)サンプルやモックアップの製作を適宜行います。
一口に鏡面仕上げといっても、お客様のご要望次第で、その品質は多岐に渡ります。KIKUKAWAは、そのご要望や用途に合わせて、準鏡面や、ディテールにこだわった仕様などに対応できます。ヒアリングを通して、プロジェクトに応じた最適な提案をさせていただきますので、ご採用の際には一度ご相談ください。
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プロダクト施工事例–金属表面仕上で探す:鏡面

■KIKUKAWAの鏡面パネル

・先端技術:ファイバーレーザー溶接の活用

従来、鏡面パネルへの溶接は、少量の変形でも非常に大きく目立つため推奨されませんでしたが、KIKUKAWAの最先端設備であるファイバーレーザー溶接を適用すれば、極低歪みで、自由な形状を実現できます。
KIKUKAWAのテクノロジー – ファイバーレーザー溶接はこちら
ファイバーレーザー溶接を適用した事例
プロダクト施工事例 – 東急プラザ表参道原宿

・大型(広幅・長尺)ステンレス鏡面パネル

KIKUKAWAでは、幅1500㎜以上、長さ5000㎜以上の大型ステンレス鏡面パネルについても、パネルに映る映像にゆがみが目立たない、高品質な製品を提供します。
鏡面仕上げは、大板になればなるほど、材料、機械加工、組立などの各工程で、高度な技術や品質管理が求められます。機械加工では、曲げ加工に用いるベンダーは通常4~5mの装置が一般的ですが、KIKUKAWAは8mベンダーを保有するため、長尺の曲げパネルや丸柱の製作が可能です。
また、製作から梱包輸送、現場での揚重及び取付けを通して、重量や大きさが増大することにより、傷をつけることなく取り扱うのに困難が伴います。KIKUKAWAは、大型パネルの実績で得られた知見をもとに、板厚仕上げ面に傷がつかないよう細心の注意と計画をもって作業を進めています。
大型ステンレスパネル工事をご検討の場合は、材料調達の際に最低ロットや納期の制約がありますので、事前にご相談ください。
メタルワークNEWS – 大型ステンレス鏡面パネルの海外プロジェクトはこちら

・ハイグレードな意匠への対応力

鏡面仕上げの高級感を活かし、さらなるハイグレードな意匠へと昇華させるために、目地やパネル端部への加工にも対応できます。目地について、より細い目地にしたいとのご要望にもパネル加工や納まりの工夫を行うことで実現します。
また、天井パネル同士の目地を最小3㎜で納められるのが、みえない点検口天井システム。鍵穴やロック機構、フレームなどの突起部分が化粧面に出ない点検口システムで、金属天井のビジュアルを美しくみせます。
近年、内装・インテリアでは、パネル同士を突きつけて目地なしとする場合もあり、精度の良い施工によってシームレスに準じた目立たない目地にすることも可能です。
さらに鏡面パネル端部にこだわる際は、建具などをシャープに見せるための角出し曲げや、鏡面板の厚み部分に小口磨きをすることもあります。
オリジナル金属建材:ONLY AT KIKUKAWA –みえない点検口天井システム
プロダクト施工事例 –「The Pavilion」 (細目地・曲げ部磨き)はこちら
メタルワークNEWS – ステンレス鏡面リボンパネル (突きつけ・小口磨き)はこちら

他仕上げとの組み合わせ

・水面(みなも)パネル

鏡面ステンレス板に波紋模様の凹凸を施した仕上げ。KIKUKAWA独自のエンボス加工技術を用い、鏡面材の表面を傷つけることなく凹凸を施します。波紋のゆらぎと柔らかな映り込みは、内装・インテリアの空間演出に高級感を与えます。
オリジナル金属建材:ONLY AT KIKUKAWA – 水面(みなも)パネル

・シルキーブラスト・グラデーション

独自開発した「シルキーブラスト®」の密度を、徐々に調整することでグラデーションを表現する仕上げ。鏡面のような光沢から、すりガラスのような柔らかな輝きまでを表現し、映像の映り込み方にも変化が生まれます。
オリジナル金属建材:ONLY AT KIKUKAWA –シルキーブラスト・グラデーション

・カラーステンレス

鏡面仕上げなどのステンレス材に多様な色彩をもたらします。化学発色や真空蒸着という方法により、アンティーク調の風合いや、シャンパンゴールド色の輝きのある色彩まで表現し、対候性や耐食性に優れる特徴があります。
KIKUKAWAのテクノロジー –カラーステンレスによる金属建材

■他素材の鏡面仕上げ

・Alumiére(アルミエール)

光輝アルミ合金材に、光沢やテクスチャを加えた仕上げ。ステンレスのような金属光沢をアルミで再現し、鏡面に比べ控えめな映り込みで、柔らかく周囲の景観を映し出します。
オリジナル金属建材:ONLY AT KIKUKAWA –Alumiére(アルミエール)

 ・ブロンズの鏡面仕上げ

主に真鍮材を使用し、磨き上げることで鏡のような光沢が得られます。真鍮素地を活かした輝きは金色に近く、高級感溢れる仕上げです。
WEBショールーム –真鍮手摺・球受


みえない点検口天井システムを採用した「The Pavilion」。鏡面天井パネルがオブジェの浮遊感を高めている。


工場内の映像テストサンプル。角出し曲げや、あえてゆがみを付けたパネルまで様々な試作を重ねている。


階段の曲面壁に沿って斜めにせり上がる、ステンレス鏡面リボンパネル。三次元曲面でもゆがみの少ない映像。(写真右上から中央の曲面パネルを、上階より撮影)


上:間接照明により華やぐ天井水面パネル 下:シルキーブラスト・グラデーションパネルの受付カウンターと独立壁

「鏡面仕上げ」が使用されている施工事例